創業1898(明治31年)、水戸部弥作によって創業された山形県天童市にある酒蔵です
現在は5代目水戸部朝信が蔵元杜氏として「米造りからの酒造り」をモットーに、全量純米酒の醸造を行っております。
硬質な奥羽山系の伏流水で仕込む酒は、豊かな米の旨味と銘刀正宗の切れ味が特徴です。
米作りからの酒造りをモットーに、「農業法人水戸部稲造」で自ら酒米も育てています。約4割の原料米を自社生産しています。
1898年、水戸部弥作によって創業された山形県天童市にある酒蔵です。現在は、5代目当主水戸部朝信を杜氏とし蔵の特徴は、大きく分けて三つあります。
米造り
2004年より、蔵が立地する山形県天童市にて酒米の自家栽培を行っております。
2018年には農業生産法人(株式会社水戸部稲造)を立ち上げ、「人生は、遊びだ。」という社是のもと、持続可能な米造りを行っています。
水戸部酒造が酒造りをする上での一番の目標は、シンプルに「美味しいお酒を造る」こと。
そのため、酒造りを知り尽くしている蔵人が、自分たちで米造りを行っています。
最高のお酒を醸すため、米造りでは何が必要かを常に考えて、秋に理想の酒米を収穫できるよう、毎年品質の向上を図っております。
麹造り
酒造りで一番大事な「麹(こうじ)」を育てる麹室(こうじむろ)という部屋に、山形が育んだ銘木「金山杉」を採用しております。
金山杉は、神社仏閣や高級家具に用いられる素晴らしい木材で、麹室すべてに金山杉を使っている蔵は全国でもこの蔵のみです。 水戸部酒造では、最高のお酒を醸すために最高の環境をつくることに妥協をしません。 また、蔵の建築素材も漆喰(しっくい)や木材、石材など、可能な限り自然な素材を活用しております。
木材は呼吸しながら適度な湿度をコントロールしてくれるため、快適な環境下で麹が繁殖してくれると考えております。 山形県は森林面積が72%と全国でも有数の木材産地です。 当蔵の麹室では、山形が育んだ銘木"金山杉"の無節材を採用しました。
ここでも随所に日本の伝統的な大工技術が活かされております。 蔵人も麹も良い仕事をするには、良い環境が大切だと私共は考えます。
槽しぼり
水戸部酒造では、お酒の上槽(しぼり)の工程においてすべて「槽(ふね)」を使用しております。
槽とは、文字通り水に浮かぶ船(ふね)のような姿をしています。
もろみの入った酒袋を丁寧にひとつひとつ並べてしぼるための江戸時代以前から使用されている伝統的な道具です。
もろみが優しい圧力でしぼられるため、より自然で雑味のないお酒を得ることが出来ます。
こうした昔ながらの方法で酒造りを行っている蔵は、全国でも両手で数えるほどしかありません。
現在主流となっているやり方(ヤブタ式)と比べ、時間も手間もかかる方法ですが、自然で雑味の少ないお酒をしぼることができます。
一本一本湯煎で加熱殺菌を行う際の、1℃単位での温度管理。 60数本仕込まれたタンクの酒は、すべて杜氏と蔵人全員での利き酒を経て出荷タイミングが決定されます。
年ごとに微妙に違う米の特徴を見極めながら、お客様に最高の酒質を楽しんで頂けるようひとつひとつの醸造工程を丁寧に積み重ねております。
香りは山形正宗らしく穏やかで落ち着いた香りです。 熟したメロンのような甘さとどっしりとしたジューシーな味わいで余韻の長いふくよかな酒。
食中酒にも良いお酒です。
この酒は木川屋オリジナル地酒頒布会採用酒となり、リクエストが多かったため再登場となります。