かめびし醤油の感想
1996年 8月 9日
冷蔵庫から出して、20 分位したものを徳利に移し、さらにワイングラスへ。 立ち香は、炊きたての米の甘い香りに柑橘系の酸味を感じさせる香り。 しかし、実にたおやかに感じる。
ワイングラスでないと立ち香の分析は難しいという程度の香り。 口に含むと米の旨味が広がる。そして、10 号酵母ゆえの少ない酸を感じる。 そして、最後に渋みがあり、この渋みのおかげでお酒全体のまとまりを感じる。 含み香には、立ち香で感じた以上に甘みのある香り。
これも、炊きたての御飯の釜の蓋を取ったときに襲われる香りです。 やや甘みが勝ったように感じられたので、途中から、江戸切り子の盃に かえる。こちらの方が、甘みが抑えられ、お酒により締まりが感じられる。 私にはこちらの方が良い。
肴は、イサキ、烏賊のお造り。これらでは、白身特有の旨さ(甘さ)があるため、 ぶつかる部分がある。無難といえる相性ではある。 やはり、これらの肴には、透明感のある酸甘みのバランスされた「東北泉」が 欲しくなる。
翌日、茄子、インゲンをゆでたものをショウガ醤油で食したが、それらの方が 米の旨みとバランスされるため、良いように感じた。 さらに、翌日、茄子の挟み揚げでは、お酒が負けてしまうので、 さっさとビールに切替えた。
こんなところでしょうか。 「栄光冨士」は美味しいのですが、米の旨みを生かした甘みに合わせる肴が 難しいですね。 いっそのこと、チーズですかね。(^_^);;