弟の友人のI君が突然来店
I君「駐車場に白鳥が居るんですけど」
私「え?」
と店外に出ると本当に居ました。
そんなに大きくないので、まだ幼鳥でしょうか?
酒田は最上川の河口にあたり、白鳥の越冬地として全国でも有数の規模です。最盛期には1万羽近くの白鳥がやってきます。
日常的に空を白鳥が飛んでいますが、たまに白鳥が高圧線にぶつかって怪我をしたり死んでしまうこともあります。
酒田には昔から白鳥を愛する会があって、怪我をした白鳥の手当を行ったり、亡くなった白鳥を弔ったり、越冬の餌を手配したりしていました。
でも、今は鳥インフルエンザの危険性があるため、上記の活動が出来ず観察に留まっています。
さてこの白鳥、やはりというか怪我をしているようです。
骨折なのか、脱臼なのか、右の翼がうまくたためないようです。
飛び立つこともできないので、駐車場をうろうろしています。
もう1時間もすると、小学校の低学年の子供達が下校してきます。
子供達が追いかけ回して車道に飛び出しても困るし、興奮した白鳥に怪我させられても困るし。
当店の前は思いっきり通学路なんです。
幼鳥とはいえ、白鳥は近づくとやはり大きいです。
なるべく歩道から離れるようにお酒の旗などを使って誘導しますが、そこは野生の鳥。
小さくても威嚇してきます。(^^;)
困ってしまって、とりあえず山形県の担当部署に連絡してみました。
職員の方が向かってくれることになりましたが、その間も白鳥はうろうろ。
挙げ句は車道に飛び出してふらふら歩いて移動を始めました。
しばらく待って、県職員の方が二名到着。
白鳥は、近くのグラウンドの入り口に居ました。
グラウンドは雪で覆われているので、誰も来ません。
これならまずは一安心。
その後、県職員の方が捕獲しようとしたようですが、白鳥は土手を乗り越え新井田川に入っていきました。
捕獲できなかったのですが、その後どうなったんでしょうね?
無事に群に戻って、翼も治って、また元気にシベリアに戻れれば良いのですが。
それにしても県職員の方、ご苦労様でした。
ありがとうございました。