出羽燦々のほぼ限界ともいえる精米歩合
このお酒の名前の最後に付く数字は精米歩合を表します。
精米歩合が39%ということは米の半分以上の部分が糠(ぬか)になってしまうという
なんとも贅沢な精米になります。
全国新酒鑑評会は35%精米のものが多く、この39%精米よりもさらに磨いている米を使用していますが、
ほとんどがその精米歩合に耐える米質を持つ山田錦を使用しています。
39%という精米歩合は当店が販売している出羽燦々の中ではかなり高い数字で、
例外的な楯野川の七星旗(7%!)を除けば最も精米歩合が高い酒と言えます。
+1という日本酒度の不思議
最近の酒に多いたいへん甘くて芳醇な香り。
文字通りフルーツを感じさせるような香りですが、この酒はそれ少し抑え気味です。
派手さはありませんが、それこそが逆にこの酒の魅力になっています。
とても自然なバランスの取れた香りボリュームです。
口当たりはやわらかく、ほんのり辛口に感じますが日本酒度は+1とけして高い数字ではありません。
日本酒度は摂氏4℃の水の比重を±0とし、これより比重が重いものにはマイナス、
軽いものにはプラスとなります。
つまり、比重が重い = 残留糖が多い = 甘い(のではないか?)という目安の数字なのですが、
糖分の中にも甘みを多く感じる糖と、甘くない糖があり、日本酒度の数値のとおりに感じないことも
珍しくありません。
この酒はその代表とも言える酒で、+1の数値よりはやや辛口に感じます。
高精白された出羽燦々と、バランスのとれた香りと旨味、そして最近は少なくなってきた
ほどよい辛口感が飲み手を選ばずに楽しんでいただけるスタンダードな純米大吟醸です。
様々な賞を受賞しています
・2015 東北清酒鑑評会優等賞受賞
・IWC 2009 純米大吟醸の部
ゴールドメダル・ トロフィー賞受賞
・2015、2018 ワイングラスで美味しい日本酒アワード金賞受賞
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