矢口酒田市長を始め、大渕元水田農業試験場長も参加
当日は多くの参加者で盛り上がりました。
内藤副杜氏が酒田早生以外の振る舞い酒について説明
酒田の新たな名産品が誕生しました
造り手の立場から
発表会では上喜元の社長兼杜氏の佐藤正一さんからもスピーチが有りました。
大渕さんから2023年10月30日に112年間絶えること無く植えて種子を残し続けていた
酒田早生という品種があるので、283kgの米で酒を作ってくれないかと言われました。
清酒の醸造には最低でも白米で600kgは必要なのに、精米したら170kgしか残りませんでした。
60%精米するのに、高温の影響もあり米が固く、熱を持ちすぎて胴割れしないように精米に大変気を遣いました。
高温の影響で浸漬のときもなかなか水を吸ってくれなかった。
170kgの白米では仕込みにいつも使うタンクは大きすぎたので、
酒母用の小さいタンクを準備しましたが、容積が小さいので温度のコントロールがたいへん苦労しました。
酒田市生まれの自分たちの土地の品種で酒を造りたかった思いで今回なんとかみなさまにお披露目することができました。
さっそくのんでみました
酒造好適米ではないので香りのボリューム自体は高くはないのですが、
ほんのり柑橘系の香りやラムネやライチのようなさわやかな香りが感じられます。
甘みと同時にやや強い酸を感じますが、二杯目からは甘みが少なくなりさらっとした辛口に変化していきます。
甘み・酸味が程よく有り、バランスが取れています。
アルコールは軽め、すっきりとした飲み心地ですが、後に酸味苦味が適度に有り味を引き締めています。
何かを食べながらでも楽しめるお酒ですが、海の幸との相性は抜群です!
酒田生まれの地酒をぜひお楽しみ下さい。
蔵元総出荷本数450本の限定酒です。
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