木川屋は今年から
「どぶろく造り」
の事業をスタートさせることになりました。
先月から山形県の酒造りのメッカでもある、山形県工業技術センターで酒造り(どぶろく造り)の研修を受けています。
その工業技術センターのすぐ近くに須貝農園があります。
今まではさくらんぼの収穫シーズンのときは、超多忙なのでお邪魔しないようにしていたのですが、須貝さんのご好意で出荷作業風景と畑をみせて頂くことができました。
【急勾配にある畑とさくらんぼの収穫】
お邪魔すると、何やら部屋を飛び回っている小さい動物が。生まれたばかりの子猫でした。お母さんのおっぱいを吸っています。かわいいですね。
須貝農園の畑はたいへん急勾配な山にあります。
この山のおかげで、霜の被害などがなく、たいへん良質なさくらんぼが収穫できます。
畑のさくらんぼは、たわわに実っています。
赤い宝石とはよく言ったものですね (^^)
本当に綺麗です。
画像だとわかりにくいかもしれませんが、上の枝は結構な高さです。
4〜5mほどの高さがありますので、収穫作業は危険でたいへんです。
雨よけのビニールシートはさらにその上にあるのです。
収穫を行うのは、須貝さんご自身と70代の年配の方二名! かなりお元気な方なのだそうですが、プロとはいえ心配になります。(^^;;)
須貝さんはさくらんぼ栽培のスペシャリストです。この辺りのさくらんぼ農家の組合長もされていますが、本当にさくらんぼには精通しています。
色づきをよくするために葉っぱをたくさん刈ったり、薬剤などを使う場合もありますが、須貝さんの場合は、見た目よりも食べて美味しいかどうかに重点を置いています。
肥料や選定などに重点を置いて食味をあげることを目標に栽培されています。
地元でも有名なさくらんぼ農家なので、先日は地元のローカル局のニュースでも紹介されていました。(^^)
お邪魔したときに、須貝さんが
「母ちゃん、ビデオ木川屋さんに見せろ」
とお父さんが言ったのですが、お母さんが
「私、触り方わがらない」の一言で見ていません。(^^;)
(どうやら娘さんが担当のようです)
この画像、なんだかわかりますか?
これ、実は最高級品の大将錦です。
大将錦は実が佐藤錦に比べてやや固く、皮もぱりっとしているので、熟して糖度が上がってくるとちょっとしたことですぐに実割れしてしまいます。
こうなってしまうともちろん商品にはなりません。須貝さんの大将錦は大きい実ばかりなので、この実割れの損失率が本当に多いです。
駄目になってしまう実を取り除くと、実際に出荷できる数は50%前後、つまりなんと半分が駄目になってしまうそうです。(@_@)
貴重な貴重な宝石なのでした。(T^T)
【熟練の女性陣による出荷作業】
須貝さんのお宅のすぐ横にはさくらんぼの出荷作業所があります。
お父さん達が収穫してきたさくらんぼを、お母さんやおばあちゃん、お手伝いのおばさん達が一粒一粒丁寧にパックに入れていきます。
丸い穴が空いたシートは大きさを計るシートです。
須貝さんのサイズは農協サイズよりも大きめで出荷しています。
よくさくらんぼを並べて出荷されているのを目にしますが、あれは価格が高くなっていますが、中のさくらんぼは同じです。
贈答用などの見た目用に奇麗に詰める詰め賃分、品代が高くなります。
また隙間無くきっちり詰めるのでちょっとした衝撃でも痛みやすくなるようです。
須貝農園では、その日の朝に収穫した美味しいものだけすぐに出荷するので手詰め作業は行っておりません。
そうやって、やっとみなさんに出荷できるようになったのがこの箱入れです。
今年もたくさんの御注文ありがとうございました。
須貝さんご一家から、お客様にくれぐれもよろしくお伝え下さいとの伝言を預かってきました。
最後の1セットの出荷が終わるまで、美味しいさくらんぼをお届けできるように出荷作業をがんばっています。
当店も収穫以外の決裁や配送等の全て作業を請け負い、農園が美味しいさくらんぼの出荷にのみ集中できるように、協力してがんばっています。
来年もどうぞご期待ください! (^^)