今日は出来上がったどぶろくのアルコール度数・酸度を計測します。
まずは石垣先生が見本をみせてくださいました。
先日分離したどぶろく(清酒)をバーナーで暖めます。アルコールが気化しますのでそれを冷却して集めます。はい、いわゆる蒸留ですね。焼酎を造るのと同じ行程です。
収集したアルコールです。よくみると線のようにゆらゆら揺れ落ちているアルコールが見えるのですがわかりますか?
浮標を使ってアルコール度数を計測します。これはガラスで細くて割れやすいので細心の注意をはらう必要があります。結構価格、高いんですよ。シリンダーの中に浮標が浮かんでいるのがわかりますか? 上の細い部分に目盛りがありますので、そこでアルコール度数を計測します。
次に酸度を計測してみましょう。
清酒中の酸はコハク酸、乳酸を主体とした有機酸類で、そのなかの遊離している有機酸の総量を表わします。測定方法は検体10mlを中和するのに要するN/10水酸化ナトリウム溶液の適定ml数で表示してこれを酸度といいます。
少しずつ溶液を入れていくと色が変わり、真ん中のフラスコのように黄色くなったら中和された状態です。このくらいの色合いのときの数字を計ります。
実際の税務署への申告の際に、アルコール度数の計測は必須になりますから、こんなに本格的でないとしても最低限似たような設備は必要になります。うーんたいへんだなぁ。
P.S.
えーど、このぶろぐをご覧の方で、「どぶろくを売って下さい」というありがたーいメールを頂戴していますが、まだ試験醸造で、免許も交付されていませんので販売できません。(^^;)
販売までは険しい道のりですが、なんとかひとつひとつクリアしていこうと思いますので、長く、温かい目で見守ってください。(^^;;;;)