上喜元に勉強に行ってきました。
行くたびに新しい発見がある上喜元。
今回は何が見られるか楽しみです。
仕込みに使う原料米の洗米、そして浸漬(しんせき・米を水に漬けて水分を吸わせる)の準備が行われています。
釜場(米を蒸すスペース)の上には立派な梁が有ります。
ここは上喜元経営一族の一つ、橋本家の母屋と繋がっています。
こちらが橋本家の土間。
小上がりになっている15mほどの板もなんと1枚で出来ています。
さらに圧巻なのがこの梁。
30cm以上の幅がありそうな部材ももちろん1本。
今こんな木材を使ったら気が遠くなるような価格になりそうです。
合併して酒田酒造(上喜元)になる前の橋本酒造店の名前が入った温度計。
歴史を感じさせます。
上喜元の心臓部、通常は入ることができない麹室(こうじむろ)です。
床も使っていますが、大きめの箱で作るのが多い上喜元。
もちろん伝統の技術を絶やさないように蓋麹製法も併用しています。
枯らし場(出来上がった麹を乾燥させて使用できる状態にするところ)は、もちろん麹室のすぐとなりです。
酒母室は醸造棟の2階です。
米を運び込むのがたいへんです。
かついだ米を2階に駆け上がって運びます。
生酛造りもしています。
生酛は速醸とは別の部屋で、同じ空間にならないように仕切っての仕込みになります。
こちらは酵母です。
酒母に添加するため、酒母室に準備されています。
上喜元は自社で培養設備を持っていますので、自家培養した酵母も使用します。
これはアンプル(液体)の状態。
メーカーによっては固形酵母を使用するところもあります。
酒米のサンプルが下げられています。
上喜元はおそらく山形県で最も多品種の米を使う蔵だと思います。
圧搾機です。
上喜元は薮田式以外に佐瀬式の押し槽も有ります。
駆け足でしたが酒造場はこんな感じ。
今回は新しくできた酒田市京田地区の出荷棟も見学します。
めちゃくちゃ巨大です。
この出荷設備ができたおかげで、酒造場は少しですが余裕が出来ました。
上喜元は商品の種類がとにかく多いのでラベルもこんな感じで整理しています。
木川屋の冷蔵設備も小売店ではがんばって大きくしていますが、桁外れです。
よりよい状態でお客様にお届けできるように、これだけのコストをかけて商品管理をしている上喜元。
木川屋も蔵元直送の商品を大事に温度管理してお客様にお届けいたします!