1996年 2月 5日
「秘蔵初孫」確かに美味しいとは思いましたが、私には、 「雄町」のほうが美味しいと思いました。
それから、ちょっと飲み方を変えて飲んでみました。
まず、グラスを変えてみました。 すると、普通に小さいグラスで飲むにはいいのですが、 ワイングラスのような香がこもるタイプのグラスで飲むと (醸造?)アルコール臭が鼻につき、あまり美味しいと 思えませんでした。
それから、赤ワインを飲む前後でも飲み比べてみましたが、 これも、ワインの余韻が残っているためか、後に飲むと 味気ないものに感じられました。
1996年 2月 7日
1996年 2月17日
いやぁ、清酒って本当に美味しいものですねぇ。
私、10 号酵母が大好きです。 ますます、この御蔵のお酒に魅かれます。
封を切った後、猪口に注ぐ。たぶん、温度は 10 度未満。 上立ち香は、あまり感じない。 かすかに、アルコールの香りに酸味のある香りが混じっている。 カプロン酸の香りだけではない。 口に含む。米の甘みが広がる。口の中での広がり方はフワッとし、 柔らか。呑みこむ。米の甘みの消え方が心地よい。 切れが良いわけではない。でも、重いわけでもない。
含み香も、穏やかに香る。果物の香りというより、酵母の香りというべきか。 うまいパンの香りに似たところがある。
燗をしてみる。 立ち香にカプロン酸の香りが出てくる。 うまみも広がるが、バランスは冷やの方がよい。 極温燗、燗(45 度位?)と試したが、冷やが一番。
以上が、咋晩の感想。 肴は、鯛、活蛸のゆがいたもの、赤貝の刺身三品であったが、 どれもお酒に負けてしまった感がある。 お酒だけで呑めてしまう、すばらしい美酒。 お酒の方から、口の中に飛び込んでくる、そんな印象を感じました。