下記の内容は2019年6月の山形県沖地震発生時に蔵元支援販売時の記録です。
売上金から10%の試飲販売は終了いたしましたが、地震発生時の記録としてこの情報を公開しております。
お陰様で大山地区四蔵元、今年の酒造りを開始できました!
ありがとうございます
今後もご支援をお願いいたします
木川屋をご利用の皆様へ 6月18日に発生した地震で被災した蔵元への支援のお知らせ
6月18日 午後10時22分。山形県沖の日本海を震源とするマグニチュード6.8の地震が発生しました。 幸いにして亡くなった方は出なかったものの、震源近い山形県そして新潟県に大きな被害をもたらしました。
蔵元の被害も大きく、鶴岡・酒田の蔵元で商品の破損や建物の損壊が発生しています。
特に鶴岡地区の大山(加藤嘉八郎酒造)、栄光冨士(冨士酒造)、 出羽ノ雪(渡會本店)の三社は大きい被害が発生しています。
現在(6月25日)判明している被害状況を下記にお知らせいたします。
- 大山 (加藤嘉八郎酒造)
- 栄光冨士 (冨士酒造)
- 羽前白梅 (羽根田酒造)
- 出羽ノ雪 (渡會本店)
大山は被害の全容がまだ判明していません。 少しずつ片付けを行っている状況です。
瓶詰めが完了して出荷待ちのもの、パストライザー(火入れ)終了直後の商品、 そしてラベルが貼ってある商品とあらゆるものが被害に遭っています。 瓶のヒビのチェック、ラベルの状態、商品の状態を1本1本チェックしています。
倒れたり崩れたりしたものは1800ml換算で36,500本にものぼり(うち破損は1,000本単位、 3,000本ほどになるかもしれないとのことです)、 6月25日現在でこの内の1割にも満たない分しか片付けが完了しておりません。
一番の問題は商品の倒壊などの恐れがあり、簡単に手がつけられない部分が多い点です。
商品のチェックだけをしているわけにもいかず、復旧を行うグループと通常営業を行うグループとに社内を分け、 6月24日から無事な商品の出荷を開始しておりますが、 完全な復旧についてはいつ目処がつくのか見当がつかない状況となっております。
また、建物に関しては瓶詰めラインは無事ですが、一部に壁の崩落などの大きい被害が発生しています。
大山の製造石数は年によって違いますが4〜5,000石程度ですので、一年に製造する酒の1割弱の量 がなんらかの被害を受けていることになります。
栄光冨士は現在四季醸造に近い体制を取っているため、大山のような量の商品在庫はないため 直接的に商品が破損した被害は1800mlで500本程度となっています。
ただ、現在も蔵元は醸造中の状況にあったため、タンクから漏れ溢れた清酒が1800ml換算で 1,000本程度、また醪(もろみ)も同様に溢れこちらも1800ml換算で1,000本程度の被害が発生しております。
それよりも深刻な被害なのが建物への被害です。 製造 出荷ライン、冷凍庫は無事ですが、文化財のように美しく歴史ある建物への大きなダメージがあり、 梁が外れたり壁が崩落したりとたいへん危険な状況になっています。
土蔵は7棟ほどありますがほぼ半壊、仕込み蔵としては今後使えない状況人あっています。
建築から150年以上となる立派な母屋も余震で倒壊する危険性があるとのことです。
商品の破損は1800ml瓶換算で500本ほどが破損しています。
羽前白梅は鶴岡地区最古(1592年創業)の蔵元ですが、 冷蔵庫内、貯蔵庫内の商品の倒壊、破損。屋根の破損、壁に亀裂と倒壊があり剥がれている箇所が危険な状況です。 歴史のある建物もあり土蔵への被害が発生しています。
出荷は再開しましたが、製造石数が少なく、蔵人も少ないのですが限られた人数で復旧にあたっています。
冷蔵庫内も商品の倒壊破損があり、まだ手を付けてない箇所が多数残っています(7月1日現在)。 破損した酒が長時間放置すると季節的な影響もあり、カビなどの発生があるため可能な限り早く現状復帰させることを 目標とされています。
商品の破損は1800ml瓶換算で1000本ほどが破損しています。
建物被害は亀裂や備品の破損が発生しており、現在片付けと復旧作業にあたっています。
木川屋は被災蔵元への支援を行います
木川屋は震災発生後、上記各社への連絡は控えておりましたが、 被害の内容がわかるにつれ、支援の必要性を強く感じました。
こういった被害で救援物資もいろいろ届いているようですが、 受け取る側としては心苦しいのですが受け取りをする余裕もないのが本音のようです。 過去の震災からも一番の支援になるのは「お金」そして「人手」です。
どちらのメーカーも「お酒を飲んでいただく、買っていただくのが何よりの励みになります。」 とのことを話されていました。
私達の仕事はお酒を売ること。 この4つのメーカーの酒を全面に出して販売することで支援を行いたいと思います。
対象商品のお買い上げの10%の金額を義援金にいたしました
当店から、大山・栄光冨士・羽前白梅をお買い上げいただいた場合、対象蔵元の商品の売上の中から 10%の売上金を義援金として当店から各蔵元に直接送らせていただくことにいたしました。
※商品によってはお届けまで少しお時間をいただくケースがございますので予めご了承下さい。
僅かな支援ではありますが、当店にとってはこれが可能な精一杯の支援になります。
少しでも蔵元が復旧するようにお手伝いしたいと思っております。
当店からでなくても構いません。 大山・栄光冨士、羽前白梅そして当店取り扱い蔵元ではありませんが出羽ノ雪(渡會本店)の お酒をみかけましたら、ぜひご購入を、そして飲んで下さいますよう深くお願いいたします。
※10%義援金提供については9月30日で一旦終了とさせていただきます。
たくさんのご支援・お便りありがとうございます
地震発生時や支援販売時にいただいた皆様から頂戴した温かいメッセージを掲載させていただきます。
深く御礼申し上げます。誠にありがとうございます。
復旧ボランティアに参加してまいりました
7月2日、加藤嘉八郎酒造に復旧ボランティアに行ってまいりました。
一般のボランティアの枠ではなく、業者としての手伝いでしたので破損ビンの洗い流しではなく、 無事なビンを倒壊した現場から運び出し積み上げる作業を行いました。
酒蔵内は洗い流し用の大きなホースなど足場も悪いため、かなりの重労働です。
木川屋が参加した日が醸造棟を初めて片付けた日となり、まだ手付かずの冷蔵庫もあるような状況でした。
復旧までにはまだまだ時間がかかりそうです。
大山地区の酒蔵を応援!旅館組合青年部と有志の54宿が立ち上がりました!
つかさや旅館 庄司様より山形県旅館組合青年部で行う酒蔵支援のため、当ページの被災画像等を使用させて下さいと連絡を頂戴しました。
たいへん素晴らしい趣旨でしたので、快諾させていただきました。
当ページでも山形県旅館組合青年部様の取り組みを紹介させて頂きます。
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山形県旅館組合青年部のグループで、何かできないか話し始めました。 あつみ温泉の被害がテレビで報じられていた6月20日のことです。
震災後の対応には、段階があります。 すぐにできて効果のあることと、時間が経たないとできないことがあります。
話し合った結果は、お酒の支援でした。
まずは、大山地区のお酒を県内の旅館で扱う。 それも、王冠などに傷があり、市販できないものを優先的に。
旅館は、栓を開けてお客様に提供します。 栓が傷ついて店頭に置けないものでも、旅館なら扱えます。
なにより、大山地区のお酒が県内で幅広く消費されることが、大きな応援になります。
※画像・テキストは小野川温泉 鈴の宿 登府屋旅館様のブログからの引用です
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大山地区のお酒を応援するために山形県内の54宿が立ち上がりました!
詳しい情報は 大山地区の酒蔵を応援!旅館組合青年部と有志の54宿から御覧くださいませ。
当店のお客様が二日間に渡り、羽前白梅へ復旧ボランティアに参加して下しました!
東京にお住まいのKさんです。
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木川屋さんのメールで、大山の酒蔵の被害がわかり、未だに人手が必要だとの事で、明日、明後日とお手伝いしてきます。 ボランティア保険にもこちらで入り、復旧ボランティアに行かせていただきます。
邪魔にならないよう、怪我のないよう、気をつけてお手伝いさせていただければと思います。
9日に鶴岡の社会福祉協議会から、3人とも羽根田酒造さんでお願いしますと連絡があり、二日間、羽根田酒造さんでお手伝いしてまいりました。
冷蔵庫から、汚れた酒瓶を出して、洗い、冷蔵庫内を清掃。きれいにした酒瓶を戻すと言うような作業をしました。 腰を屈めての作業、重い酒瓶の移動など、50過ぎのおじさんには結構キツイ作業でした。若手が二人がいたので助かりました。
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Kさん本当にありがとうございます。またボランティア活動たいへんお疲れ様でした。
当店も可能な限り支援を続けて参ります。