菊勇株式会社は2024年9月2日をもって事業停止となりました
新型コロナウイルスの影響で経営が悪化などで、2024年9月2日、裁判所に自己破産を申請菊勇株式会社は事業停止となりました。
生産石数は少ないものの高品質酒を造っていた老舗酒蔵の倒産に地元酒田の日本酒ファンのみならず県内外からも惜しむ声が多数あがりました。
木川屋では自己破産の発表直後からお客様が殺到し当店の在庫品はあっという間に完売となりました。
近年も鑑評会で金賞を獲得していた菊勇ですが、 それだけでは事業を継続できるほどの利益を生み出すことが出来ず事業停止となってしまいましたが、 蔵人が懸命に醸した良いお酒がたくさん眠っています。
そして少なからぬ菊勇ファンの方がいらっしゃいます。
しかしPL保険(事業に伴い発生する損害賠償責任保険)も期限が切れてしまい、 出荷は止まったままの状態となっておりました。
現在の会社の状態について
幸い、まだ電気は停止されておらず、冷蔵保管の製品も無事に貯蔵されています。
残念ながら蔵を存続することはできませんでしたが、
このままお酒が廃棄や処分されてしまうのは、あまりにも勿体ないことです。
蔵に眠る製品の中にはラベルが貼られているもの、ラベルが貼られていないもの、タンクに貯蔵されているものなど様々です。
きちんとした製品になっていないもの(製造途中のもの)は仕掛品(しかかりひん)と言います。
事業停止になっている会社が新たに受注して製品を造ることはできないのですが、資産として残っている仕掛品については製品化して
売却整理することは可能とのことです。
幸いなことに再度PL保険も適用となり販売についても安心して取り扱いができるようになります。
(今までに菊勇を含む当店取り扱い日本酒で健康被害などが出たことは一度も有りません)
破産管財人の弁護士の先生ともお話をさせていただきました。
製品を含めた資産を整理して債権者に分配していくわけですが、会社の資産が現金化できれば本当にありがたいです、とのことでした。
木川屋は眠っているお酒を販売することにしました
従来蔵元から直接配送に来てもらっていましたが、事業停止状態なのでこちらで蔵元まで製品を取りに行く必要があります。
また商品の代金も支払い期限が短いなど、取引の負担や条件面は当店にとっては厳しくなりますが、少しでも多くのお客様にお酒を飲んでいただきたいと思います。
菊勇の製品は倒産が発表されてから、今後入手が出来なくなることを見込んで高額転売されているケースも有りました。
当店は倒産物件を安く仕入れて販売するのではございません。
当店の仕入れ価格も販売価格も従来どおりの価格です。
適正な価格で最後の菊勇をファンの皆様に可能な限りお届けしたいと思います。
断定はできませんが2024年中は在庫が有る限りは販売が可能なようです。
上記の事情になりますので、数が足りなくなった場合など即日発送が出来ない場合もございます。
お届けまで時間がかかる場合が有りますので到着日の指定は余裕を持ってお願いいたします。
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口当たりはたいへんなめらかで酸は高くなく、味わいにも甘みがあります。キレよりもやわらかさ、ふくらみがある酒で、飲み疲れせず繰り返し飲めるお酒です。
香りを楽しみたい方は冷やしすぎに注意して、甘みが強いと感じる場合はより冷やすのがおすすめです。