初孫伝統の生もと造りで醸しました
庄内産の米「はえぬき」を精米歩合70%まで磨いて醸した酒です。
造りはもちろん生もとの本格派です。
一貫して生もとこだわり続け、生産の日本酒の全量を生もとで仕込むのは全国でも数社を残すのみとなっています。
そのうちの一社がこの初孫醸造元である東北銘醸です。
生もとの酒というと、酒母の育成に時間がかかる上、自然の力で乳酸の生成を行うために安定的に醸造を行うのが難しい酒母の育成方法です。
初孫な長年の生もと造りに取り組んできたため、育成に適した環境を整える技術に長け、非常に安定した酒質を誇ります。
一般的な速醸もとと平行して造りを行う蔵元の場合は、生もとと速醸もとでは酒母の仕込みのスペースを工夫して区切る必要があり、
それが難しい場合はなかなか生もとがうまく出来ないケースもあります。
しかし初孫の場合は全量生もとでの仕込みのため、そもそも部屋を仕切ったりする必要がありません。
酒母育成に時間がかかりますが、その分、酒母室も通常の蔵元よりも大きいスペースを取り、清潔な環境で育成をしています。
スッキリと味わいの整った生もと
生もとというと、酒質が重く、旨味(悪く言ってしまえば雑味)の多い酒というイメージですが、初孫の酒はその概念とは異なる
スッキリとバランスの取れたきれいな酒質が特徴です。
生もとらしくないと言ってしまえば簡単ですが、たいへん高度なレベルで生もと造りをコントロールしているため、
味わいがありつつもキレの良い高品質な酒に仕上がっています。
生もと造りの足腰の強さもあり、冷やからお燗まで幅広い温度でお楽しみいただけます。
2018年のIWC SAKE 本醸造部門で部門一位となるトロフィー賞受賞した初孫の技術が反映された味わいのある本醸造です。
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