意義深いR4BYの山形県勢の活躍とR5BY
令和4酒造年度(2023年)の全国新酒鑑評会は福島県の10年連続1位を阻止するようなかたちで、
20点の金賞受賞酒を輩出した山形県が9年ぶりの日本一に返り咲きました。
今回の鑑評会での日本一獲得は今までにも一位を獲得した山形県にとって、
別の意味で快挙といえるものとなりました。
それは20点の金賞受賞のうち半分の10点が山形県オリジナルの酒造好適米「雪女神」での金賞を獲得していたからです。
何十年も前から鑑評会はYK35(山田錦・協会9号酵母系・35%精米の略)でなければ金賞を取れないと言われてきました。
事実、金賞を獲得している酒のほとんどは山田錦で製造されています。
酒米の王様、山田錦。
山田錦を超えるために山形県が開発した酒米が「雪女神」です。
今回の金賞数の多さは雪女神あってこそ、と言っても過言ではありません。
しかし、R5BYの山形県は14の金賞にとどまり、県別では昨年の1位から3位となりました。
内訳は山田錦での金賞が12、雪女神は僅か2つ留まりました。
これは昨年の超高温の夏で東北地方の米の品質が著しく低下したことが原因です。
R5BYの雪女神での2つの金賞受賞のうちの1つがこの秀鳳の大吟醸となります。
雪女神で金賞を獲得した秀鳳
金賞受賞酒らしく華やかでフルーティな香りが楽しめます。
イチゴ・りんご・メロン・マンゴーなど木川屋スタッフが試飲した際もさまざまな香りの表現がありました。
非常に洗練された味わいで、なめらかな舌触りで雑味のないジューシでやさしい甘口の酒です。
さわやかな甘味はお酒に飲み稀てない女性にも楽しめ、
食事のお供というよりも単体で飲むのがおすすめです。
後味がよく、たくさん飲めてしまいます。
日本酒をあまり飲めない人でも楽しめる美しい大吟醸です。
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