2007年ヴィンテージ
●畑:平均樹齢約25年
●収穫:メル口種 2007年10月18日(木) 実の日・上昇期
力ベルネ・ソービニョン種 2007年10月30日(火) 花の日・下降期
●醸し及びアルコール醗酵:ホーロータンク
●ピジェ(長い棒で突く作業):有り
●ルモンタージュ(ポンプを使いタンク内の果汁を循環):なし
●補糖:なし
●MLF(マロラクティック醗酵 リンゴ酸が乳酸菌によって、乳酸と炭酸ガスに分解される醗酵):あり
●熟成:樽 (225L)新樽50%1年間
●コラージュ(たんぱく質等を添加し、それに特定の成分を吸着させて清澄化や安定化、香味を改善する作業):なし
●ろ過:なし
●アッサンブラージュ:メル口種60%、力ベルネ、・ソービニョン種40%
●びん詰時の分析値:2009年2月26日(木)(花の日・上昇)
比重:0.994 アルコール:10.8% エキス:2.37 総酸:5.349g/l (酒石酸として算出)
2007年は、初夏までは平年並みの入梅・梅雨明けで、また6月は例年より降水量が150%と多かったのですが、日照時間も130%と多く、集申的に雨が降って晴れ間がでるという天気でした。
開花時期の多い雨はあまり好ましくないのですが、晴れ間もあり、順調な結実となりました。
しかし、7月の生育期に日照時間が60%と少なく少し心配をしました。
その後、8月9月は例年より雨が少なく日照時間が長いという生育期後期とヴェレーゾン期にとって、望ましい気候条件でした。
これは、特にメルロのヴェレーゾン(これまで硬くて酸が強かった果粒が、着色や透明化、軟化、そして甘みを帯びて来る時期)に良い影響を与えました。
10月は少し降水量が多かったのですが、日照時間も例年より多く、葡萄を適熟まで待って収穫できた年でした。
アッサンブラージュ(複数のブドウ品種をブレンドすること)は2005年とは対照的にメルロの量が多くなっています。
仕込みは、2004年から続けている「いかに葡萄の果汁の個性を強くだすか」をより重点的に考え、コールドマセレーション(原料ぶどうを除梗破砕後、発酵を開始する前にタンク内で数日間低温浸漬し、その後発酵を行うこと)を長くする、醸し期間は短くし、酵母添加はせず野生酵母で醸しをするの、亜硫酸の添加量も仕込み時に20ppm、瓶話め時に10ppm程度にとどめています。
もちろんセニエやその他の濃縮行為は葡萄の本質をなくすとして全く行っていません。
より自然な状態で葡萄のポテンシャルを引き出すべく、より五感すべてを使った造りになっています。
この自然派の傾向はシャト一・タケダのみならず、タケダワイナリーの造りすべてに反映されています。
Cuvee 034:エレガントでバランスの取れた味わいです。
Cuvee 039:複雑で芳醇な味わいです。
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