山形県鶴岡市 竹の露 合資会社
白露垂珠・はくろすいしゅ
竹の露の酒造り
竹の露酒造場は安政五年1858年に羽黒の地 猪俣新田で初代金野岩治により創業されました。今も竹林に囲まれ美酒を醸す酒蔵はいつしか竹の露と呼ばれるようになりました。
大正12年、出羽三山神社御神酒を醸す秀逸な酵母を宿す随神門前宮本坊の酒蔵を譲り受け当地に移設しています。
原料米は地場産米にこだわった酒造りを伝統としており旧羽黒町の酒米研究会の中心的な役割を果たしています。
麹は「麹蓋」と呼ばれる小箱で一升ずつ製麹しています。この作業を行う専用室「麹室(こうじむろ)」も全て杉材で出来ています。
乾湿差がとれた環境では麹の菌糸は米の表面よりも内部に繁殖し、ねらいどおりの破精込みのよい突き破精型の麹を得ることが出来ます。
また蓋の操作と合わせ、麹から蒸散する熱と水分を効率よく調整することが可能です。「うまみがあるのにキレがいい」 竹の露の個性はこの製麹法に由来します。
約20年ぶりの再開
平成6年から平成26年まで20年間お酒を熟成させる試みだった「古酒二十歳の会」。
木川屋はその事務局と酒の保管を担当いたしました。
その会の発足の前に取り引きを開始した蔵元が竹の露です。
当時は金野社長が御健在で、白露垂珠の銘柄も立ち上がったばかりでした。
古酒二十歳の会への入会をきっかけに、麹室を新造し、量の酒から質の酒へと一大転換を行いました。
白露垂珠の吊雫原酒は当店が金野社長と二人三脚で広めたのが、もう20年も前になってしまいました。
その後取り引きをお休みしていた竹の露ですが、2019年に約20年ぶりに再開をすることになりました。
竹の露では平成14年から300mを超える深さまでの井戸を掘り、たいへんな努力を重ねて良質の水を確保することに成功しました。
この水はこのタンクで貯蔵され、プレートヒーター等で加熱されて
飲料水としても販売されるほどの品質を誇ります。
鑑評会をはじめさまざま賞を受賞
「大吟醸 白露垂珠 はくろすいしゅ 出羽燦々」は全国新酒鑑評会に於いて2003平成15年から6年連続金賞を受賞し、
この内2001平成13年から10年間設営された第1部(地方産米部門)に於いての5年連続金賞受賞記録は「日本最高記録」となりました。
平成28年は「山形酒104号:雪女神」山形の最新酒米にて金賞を受賞する事が出来ました。竹の露は庄内在来酒米100%酒蔵です。
やわらかな旨味が広がる後味のすっきりした芳醇辛口の酒。日本酒本来の旨味で料理の旨味を引き立てる酒です。
・2019年 竹の露 蔵見学
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グラスから漂う上立ち香もたいへんフルーティです。 こういう香り高いお酒はワイングラスで楽しむのもおすすめです。
2022 ワイングラスでおいしい日本酒アワード 金賞受賞
雪女神を知り尽くした竹の露の純米大吟醸を是非お楽しみ下さい。